偲び唄

 

 

幽き呼び声に 心うち震わせて

静寂の闇に いつもただ怯えてた

 

生まれる雫と 消え行く灯火

弔ふ思いは 咲いて枯れる花のように

 

狂おしきこの愛の唄は 君がため

ひとり詠いゆく 命絶えるまで

 

 

 

水面にきらめいた 星の数を数えて

月を眺めては 独り頬をぬらした

 

移ろふ寂しさ 受け止めて超えて

たゆまなき時は 流れ流る水のように

 

懐かしきこの相の唄は 君がため 

永久に紡ぎゆく 時の果てるまで

 

 

 

心の声 君呼び続け 彷徨ふ

逃れられぬ運命が分かち 闇に溶けても 

 

 

泡沫のこの哀の唄は 君がため

いつか朽ちれども いつまでもそばに

 

狂おしきこの愛の唄は 君がため

ふたり詠いゆく 時の果てるまで