秋川 菊之助(あきかわ きくのすけ)


「……そうへい、どこいくの」

 

ある巨大なお屋敷「龍神堂」で、住み込みで働きながら学校へ通う少年。

 

歳は8歳程。臆病で内向的な性格でほとんど喋らず、泣き虫。喋る時もぽつりぽつりと絞り出すように話す。

孤児だったが、幼い頃に宗平に拾われて以来、彼にはとても懐いている。宗平が大好き。

宗平からは「キク」と呼ばれている。

 

実は金龍の家系の子で、母とひっそりと町で暮らしていたが、キクが2歳頃の時に母親が突然の事故で亡くなってしまい、孤児となって外で野垂れ死にしそうになっていたところを宗平に助けられる。

以後6歳頃になるまでは宗平の家で暮らし、宗平が龍神堂へ働き先を変えることをきっかけに宗平と龍神堂へ引っ越した。

 

 

幼い頃は制御がきかずよく龍姿になってしまっていたが、今でも不安がピークになったり精神的に追いつめられパニックになると、巨大な龍の姿になってしまう。

 

 

 

 

一人称:ぼく

二人称:きみ

 

 

 

 

【補足:龍神堂について】

「龍神堂」は、世の中に必要な商業施設が全てひとつの建物に揃ったような巨大な日本家屋のお屋敷で、からくりなどもある不思議な屋敷です。飲食店や用品店、雑貨店、風呂屋、宿泊施設はもちろん、キクのような小さな子供から大人に近い青年が通う学校や、大工や鍛冶屋等の職人が仕事に励む場所、賭け事ができる店、寺院、女郎がいるような風俗店まであります。

 

内装は、狭かったり広かったりの色々な部屋(施設)が廊下や階段や仕切りによって隔てられ、迷路のようにごちゃごちゃしていて、長年住んでいても知らない場所やカラクリ、行ったことのないような場所があったり…。初めて来たような人は必ず迷ってしまう。エレベーターのようなものもたぶんある。よほど深い場所に迷い込んだのでなければ、じっとしているか少し動くかすればきっと住んでいる誰かに会えるので今どこにいるのか、行きたいところにいくにはどこを通ればいいのか聞きましょう。

外装は縦長で(横にも広いですが)、「小綺麗でこざっぱり」というよりは、やはりゴチャゴチャしていて「寄せ集めそのまんま」な感じです。全体の色のイメージは薄い茶色だったり焦げ茶色だったり黒っぽい色だったり…木や鉄の色。塗装され彩られた華やかな建物ではない感じです。

日々様々な人々が交流し、賑わい、行き交い、各々の仕事や勉学等に励み生きる、人の営みが盛んな場所。

 

 

龍神堂での宗平とキクの部屋。八畳間。

宗平の本や着物などがよく散らかっています。

 

龍神堂ではこの部屋が宗平とキクの「家」ですが、基本的にこの部屋は寝る場所や居間という感じで、食事等生活のための場所は各々部屋があり、階段や廊下などで通じています。(食堂や共同の浴場など)

 

宗平は教師としての仕事部屋も持っているので忙しく帰れない日も。

その際キクは、住み込み等で働く子供達が皆で寝泊まりする部屋で他の子供達と一緒に寝たりもします。(最初だけ…)

 

 

 

 

「ひだまりごころ」の時代設定的には江戸時代末期〜明治時代をイメージしていますが、まだ掴みきれずに色々と曖昧なので、今後変更があるかもしれません。